冬の草との戦いに秘策あり

 稲刈りも終わり、10月も下旬となると気温も徐々に下がってきます。昼と夜との寒暖差のもとで放射冷却が生じて朝方に露が降りる現象が起こります。地表には適度な湿度があると雑草が繁殖しやすくなり、秋以降は、地温も外気温との適当なバランスが保たれて冬雑草にしてみれば格好の生育環境が用意されるのです。

 トラクタ-で耕うんし畝立てした後、種を播いたり、苗を植えたりすると、すぐさま雑草が生えてきます。この雑草を、何もせずに放置すると、圃場一面は、最終的にはゴルフ場の芝のような光景になってしまいます。冬草は、夏草と違って、丈が伸びず、低く且つ密集して生えるので、雑草がまだ小さいときに防除することが肝要なのです。

 そのために除草剤を使うか、黒マルチシートや稲わらを使って防除します。種まき後や苗の定植後の除草剤の散布は、農薬が作物に飛散する恐れがあり、危険ですので、黒マルチシートや稲わらを使います。中でも、稲わらを使っての除草は、安価で、使った後は、徐々に劣化していきそのまま堆肥化していくのでとても重宝します。作物と作物の間に敷き詰めておくと、光が当たらずに雑草の繁殖を防ぐことができます。コンバインでの稲刈り作業では、稲わらをカットして粉々にしていきますが、カットせずに結束機で一束ごとに結束して長いわらを残しておくことにしています。

 長い稲わらは、冬の農作物の栽培にとっては貴重でしかも価値ある一品なのです。